本セミナーでは、⽔中ロボットの開発と利⽤の最先端で活躍している講師を招いて、その現状をわかりやすく説明します。
参加費は無料ですが、参加し、聴講するためには、事前に登録する必要があります。どなたでも参加できます。

  • 日時:   2025年7月21日(月、海の日) 13:30-16:10
  • 場所:   オンライン(Zoomウェビナー、接続先URLは登録された方に連絡します。)
  • 参加費:  無料
  • 参加登録: 登録は参加者・見学者登録および旅費助成ページからお願いします。登録開始は6月27日を予定しています。定員に達した場合は、登録を終了いたします。

 

【プログラム】

13:30-13:35開会の挨拶 東京大学生産技術研究所 巻俊宏
13:35-14:05水中ロボコンと共に成長、ロボ化石STEAM 教育プログラムの概要と実施例について
AFK 研究所合同会社 近藤敏康
14:05-14:15質疑応答
14:15-14:35海洋STEAM事業の紹介
海洋研究開発機構 海洋科学技術戦略部 海洋STEAM推進課 課長 市原 盛雄
14:35-14:45質疑応答
14:45-14:55休憩
14:55-15:00昨年度フリー部門優勝チーム 小山高専水中ロボット開発チーム2024 講演
魚ロボット「クランカーフィッシュ」の開発過程と運動性能
小山工業高等専門学校 電気電子創造工学科 田中 昭雄
15:00-15:05質疑応答
15:05-15:10昨年度AIチャレンジ部門優勝チーム arches 講演
藻場計測用自律型水中ロボット開発への挑戦コンペから現場へ
東京大学大学院新領域創成科学研究科 海洋技術環境学専攻 修士卒
一般社団法人BlueArch 理事 ロボティクス研究主任 戒田 雄士
15:10-15:15質疑応答
15:15-15:20昨年度ビデオ部門優勝チーム DENKO 講演
自律型水中ドローン「しらす」の紹介と水中ロボコンを経て
慶應義塾湘南藤沢高等部 生方さくら、中島諒、柳井仁
15:20-15:25質疑応答
15:25-15:30昨年度ジュニア部門優勝チーム チームミフネコ 講演
チームミフネコのトラブルを乗り越えて
熊本県立御船高等学校 電子機械科3年 井添 大耀(いぞえ たいよう)
15:30-15:35質疑応答
15:35-15:55水中ロボットコンベンション:各部門の説明
AIチャレンジ部門、フリー部門、ビデオ部門、ジュニア部門、各5分
15:55-16:05質疑応答
16:05-16:10閉会の挨拶 東京大学生産技術研究所 巻俊宏

 

 

 

 

 

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水中ロボコンと共に成長、ロボ化石STEAM 教育プログラムの概要と実施例について

AFK 研究所合同会社 近藤 敏康

 

 化石に残る水棲生物を、古生物や生物の専門家と協力しロボットにしておよがせるロボ化石プロジェクト。その活動をご評価頂き2024年度「PLIJ STEAM・探究グランプリ」を受賞しました。今回は受賞内容や舞台裏などをダイジェストでご紹介します。また、実際にワークショップで制作頂いている古生物に学んだ水中グライダー教材や、それを応用した教材用簡易水中ロボットの作り方、指導方法やマニュアルなどについての情報もご紹介します。

 

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海洋STEAM事業の紹介

海洋研究開発機構 海洋科学技術戦略部 海洋STEAM推進課 課長 市原 盛雄

 

 海の学びは物理、化学、生物、地学という教科の枠組みの中で、それぞれの要素を部分的に取り上げる仕組みになっているのが現状です。理科だけでなく、社会課題を多く内在する文理融合的な分野でもあります。今後さらに活発化する課題解決型の学習や人材育成を体系立てて実施する新機軸として、海洋分野で初めてSTEAMプロジェクトを立ち上げました。STEAM教育の一つの柱である教材制作では、この4月に発刊した「深海探査技術」があります。まさに水中ロボコンに関わる皆さんにとってワクワクするような内容であり、海洋を楽しく学ぶ入り口となればと思っています。

 

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昨年度フリー部門優勝チーム 小山高専水中ロボット開発チーム2024 講演

魚ロボット「クランカーフィッシュ」の開発過程と運動性能
小山工業高等専門学校 電気電子創造工学科 田中 昭雄

 

 水中ロボコン2024に出場した小山高専の魚ロボットの開発過程および現状について報告します。主な内容は、(1)尾ヒレ推進機構部の製作(2020年)から現状の魚ロボット(2024年)までの開発過程、(2)魚ロボットの運動性能(直進速度、旋回速度等)の実験結果、(3)河川での遊泳実験と今後の計画になります。

 

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昨年度AIチェレンジ部門優勝チーム arches 講演

藻場計測用自律型水中ロボット開発への挑戦コンペから現場へ
東京大学大学院新領域創成科学研究科 海洋技術環境学専攻 修士卒
一般社団法人BlueArch 理事 ロボティクス研究主任 戒田 雄士

 

 自律制御技術を競技で検証し、藻場計測への実用化につなげている経験をもとに、水中ロボット開発の魅力と実践例を紹介します。AUVを専門とした大学での研究、企業でのロボット開発、その応用を通じて、開発の楽しさと社会への広がりをお伝えします。

 

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昨年度ビデオ部門優勝チーム DENKO 講演

自律型水中ドローン「しらす」の紹介と水中ロボコンを経て

慶應義塾湘南藤沢高等部 生方さくら、中島諒、柳井仁

 

 私たちは中・高合同の部活動として、水中ロボコンに参加しています。今回は、昨年度の機体「しらす」の技術面や製作過程、水中ロボコンを通して得られた技術、そして、今後の見通しなどについてお話させていただきます。水中ロボットの製作、ひいては水中ロボコンへの参加を考えている皆様のお力に少しでもなれるなら幸いです。

 

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昨年度ジュニア部門優勝チーム チームミフネコ 講演

チームミフネコのトラブルを乗り越えて

熊本県立御船高等学校 電子機械科3年 井添 大耀(いぞえ たいよう)

 

 大会に参加して、バッテリ忘れや機体破損のトラブルにも、あきらめずに何とか解決する力が鍛えられました。慶応藤沢高等部様からバッテリ貸し出しの申し出をいただくなど、人のありがたみを感じた大会でした。大会後、新聞・テレビ局からの取材が5回あり、町民の方から手紙と共にお祝い金をいただき、驚きつつも感謝しました。現在は、小山高専様ご指導での魚型ロボット製作や、ボタンウキクサ駆除ロボットの研究など水中ロボットの可能性に挑戦しています。